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井上淳三

1973年中央美術学園を卒業。その後、現地でアルバイトをしながら全国を放浪の旅する。旅先で地域の身近なものを描く。1983年初めて沖縄の地を訪れ毎年冬は沖縄で過ごすようになる。今回は、沖縄のアンダーグラウンド、夜の社交街を描いている。本土では赤線・青線は1958年買春防止法により早くから姿を消していったが、沖縄は依然として残っており近年まで存在していた。(2011年には「浄化運動」により壊滅状態になった。)

今回井上は、写真家の平敷兼七らが、捉えた夜の職業婦人やたたずまいとは、ちがう側面から絵画を描いた。写真家が撮るような職業婦人に寄り添い内面を捕らえるのとは異なり、その情緒だけを描き、明るくポップに描く事により、当時の雰囲気が、より鮮明になる。

戦後昭和を感じさせる作品となっています。

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